矯正治療

限局矯正(MTM)

限局矯正治療(MTM)
必要な場所を、最小限の負担で整える

限局矯正治療(Minor Tooth Movement = MTM)とは、お口全体の噛み合わせを変えるのではなく、1本〜数本の特定の歯だけを対象に移動させる治療法です。

「全体を治すほどではないけれど、ここだけが気になる」というお悩みや、歯科治療の「土台作り」として非常に有効な手段です。

このようなお悩みの方へ、最適な解決策となります。

  • 気になる「一部分」を整えたい
    全体的な歯並びは悪くないが、前歯のわずかなズレや、奥歯の傾きだけを改善したい。
  • 理想的なインプラント治療のために
    インプラントを検討したが、「隣の歯の根が邪魔で、理想的な位置に打てない」と言われた。
  • 健康な歯の神経を守るために
    ブリッジを作る際、「歯が倒れているので神経を抜かないと被せられない」と言われたが、なんとか神経を残して治療したい。

「補綴前矯正(ほてつぜんきょうせい)」としての重要性

実は、質の高い被せ物やインプラントを長持ちさせるためには、「歯の軸(角度)」が何よりも重要です。

傾いたままの歯に無理にブリッジや被せ物をしても、噛む力が不自然にかかり、土台となる歯の寿命を縮めてしまいます。限局矯正によって歯の軸を正しく整える(アップライト)ことで、補綴物がしっかりと適合し、結果として10年後、20年後の残存率が劇的に向上します。

当院では、患者様の負担を抑えるため、「最小限の装置」と「短期間での完了」を追求した限局矯正をご提供しています。

【重要】限局矯正は「万能」ではありません

メリットの多い限局矯正ですが、あくまでも「部分的な処置」であることをご理解いただく必要があります。

  • 噛み合わせ全体の改善はできません
    あくまで特定の歯を動かすだけのため、全体の噛み合わせのバランスを整えたり、重度のガタガタ(叢生)や骨格的な問題を解決したりすることはできません。
  • 無理な部分矯正は逆効果
    無理に一部だけを動かすと、かえって全体の噛み合わせが狂い、顎関節症や他の歯への負担増を招くリスクがあります。
  • 専門医の判断が不可欠
    「部分矯正で治せる範囲なのか、全体矯正が必要なのか」の判断には、高度な診断力が求められます。

院長メッセージ

限局矯正は、単なる「安価な矯正」ではありません。当院では、「将来の歯を長持ちさせるための土台作り」という医療的視点を大切にしています。

精密な検査の結果、もし部分矯正では将来的に不利益が生じると判断した場合は、その理由を正直にお伝えします。患者様にとって、本当の意味で「価値のある選択」をしていただくことが、私たちの願いです。