矯正治療
歯科矯正治療を開始する「適切なタイミング」とは
大人の矯正:思い立った「今」がチャンスです
骨格の成長が終了している高校生以上、および成人の方の場合、治療のタイミングを待つ必要はありません。 「歯並びが気になりだした今」が、最も効率的に治療を進められる最善のタイミングです。 ただし、矯正歯科治療には2年前後の治療期間が必要になります。進学や転勤などを考慮して、2年間の治療期間が確保できるときに始めましょう。
子どもの矯正:「早く始めれば良い」とは限りません
矯正治療をいつ始めるべきか、特にお子様を持つ親御様にとっては非常に悩ましい問題です。 結論から申し上げると、当院では「成長期のお子様(小学生以下)の早期治療は、基本的には推奨していません」。 これには、専門医としての確かな医学的根拠があります。
なぜ「早期介入」に慎重なのか
医療の世界では「早期発見・早期治療」が原則ですが、矯正歯科(不正咬合)においては必ずしもそれが正解ではありません。
親御様は「一刻も早く治してあげたい」と思われるかもしれませんが、実は「大人になってから一度に治したほうが、トータルの治療期間が短く、仕上がりも綺麗になる」というケースが少なくないのです。
当院が早期治療を慎重に判断する理由は、以下の通りです。
1. 顎の成長による「変化」のリスク
お子様は成長の途中にあり、身長が伸びるのと同様に、顎も日々変化しています。成長が不安定な時期に無理に歯を動かしても、その後の成長によって噛み合わせが再度ズレてしまうリスクがあります。
2. 治療の長期化を防ぐため
小学生の頃から「完璧な歯並び」を目指してしまうと、乳歯から永久歯への生え変わりを待つために、5〜6年もの長い期間、装置を付け続けなければならなくなります。これはお子様にとって大きな負担です。複雑な装置の装着により、歯肉炎や虫歯の大きなリスクとなり、逆に大切な歯を痛めてしまう可能性もあります。
3. 効率的な「二段階治療」の考え方
当院では、お子様の負担を最小限にするため、治療を二つのステップに分けて考えます。
- 一期治療(準備):成長過程で「今、どうしても治しておくべき問題」がある場合のみ、約1年間限定で行います。
- 二期治療(仕上げ):成長が落ち着き、永久歯が揃った段階で開始します。土台が安定しているため、ここで精密に整えるのが最も効果的です。
実際には、一期治療(早期介入)を行わず、成長を待って二期治療から開始するほうが、より合理的で質の高い結果を得られることも少なくありません。
専門医として「最適な時期」を見極めます
お子様のお口の状態を的確に判断し、適切なタイミングで、最も効率よく効果的な治療を行うことが重要です。
「周りの子が始めているから」「検診で指摘されたから」と焦る必要はありません。まずはご相談いただき、「今すぐ始めるべきか、それとも成長を待つべきか」という診断を受けることから始めてみませんか?
矯正治療の進め方
おとなの場合(永久歯列完成~)
(1)相談(30~60分)
歯並びの状態と、予想される治療方針・期間・費用などについてご説明いたします。ご希望のあった患者さまのみ、次の精密検査に進みます。
歯並び、咬み合わせ等に関するお悩みをはじめ矯正歯科治療に関する種々の疑問などに院長やスタッフが丁寧にお答えいたします。
(2)精密検査(60分)
診査、各種レントゲン撮影、顔面・口腔内写真撮影、
印象採得(歯の型とり)などを行います。
(3)診断(30~60分)
検査結果に基づき、問題点・治療方法・使用する装置・治療期間・ご費用などを詳しくご説明いたします。
患者さんひとり一人にあった治療方法をご提示し、複数の治療選択肢があれば、それぞれの利点欠点を比較して相談しながら治療方法を決めていきます。
(4)治療スタート(30~60分/1)
いよいよ矯正装置を装着し、歯を動かしていきます。
治療期間は通常1年~3年(難易度による)で、通院間隔はおよそ3~4週間に1回が目安です。
(5)治療終了・保定メンテナンス
矯正装置を撤去後、後戻り防止のために保定装置を装着します。
通院間隔は1年に2~4回です。歯並び、咬み合わせおよび保定装置のチェックをはじめ、むし歯・歯周病その他の健康面でのサポートや歯のクリーニングを行っていきます。メンテナンス期間は、当クリニックでは5年間としておりますが、お口の状態やご要望によってさまざまなご対応をさせていただきます。
こどもの場合(乳歯~混合歯列期)
(1)相談(30~60分)
お顔や歯並びの状態をみて、予想される治療方針・期間・費用などについてご説明いたします。ご希望のあった患者さまのみ、次の精密検査に進みます。
歯並び、咬み合わせ等に関するお悩みをはじめ矯正歯科治療に関する種々の疑問に日本矯正歯科学会専門医の院長がご相談いたします。(2)精密検査(60分)
診査、各種レントゲン撮影、顔面・口腔内写真撮影、印象採得(歯の型とり)などを行います。
(3)診断(30~60分)
検査結果に基づき、問題点・治療方法・使用する装置・治療期間・費用などを詳しくご説明いたします。患者さんひとり一人にあった治療方法をご提示し、複数の治療選択肢があれば、それぞれの利点欠点を比較して相談しながら治療方法を決めていきます。
急いで治療を行なう必要が無い場合には、その旨をご説明し、成長・歯の萌え変わりを観察していきます。(4)第1期治療スタート
いよいよ矯正装置を用いた歯を動かす治療を開始。部分的な歯の配列や、顎の成長を利用した治療を行います。治療期間約1年~1年6ヵ月で、通院間隔は1回/1ヵ月です。(症状によっては第1期治療を敢えて行わず、第2期治療のみで対応する場合もあります。)
(5)保定・成長観察
治療したところを維持(保定)しながら、歯の萌え変わりや顎の骨の成長観察を行います。この期間は、むし歯や歯肉炎予防が中心となります。
(6)再検査・再評価
定期的な検査を通して、仕上げの治療が必要かどうかを判断します。治療の必要がある場合は、第2期治療を行い、必要がない場合はメインテナンスを継続します。
(7)第2期治療スタート
成長終了後、全ての永久歯をコントロールして良好な歯並び・咬み合わせを構築します。治療期間は1年6ヵ月前後で、通院間隔はおよそ3~4週間に1回です。
(8)治療終了・保定メンテナンス
矯正装置を撤去後、後戻り防止のために保定装置を装着します。通院間隔は1年に2~4回です。
歯並び、咬み合わせおよび保定装置のチェックをはじめ、むし歯・歯周病その他の健康面でのサポートや歯のクリーニングを行っていきます。
メンテナンス期間は、当クリニックでは5年間としておりますが、お口の状態やご要望によってさまざまなご対応をさせていただきます。
外科的矯正治療
(1)相談(30~60分)
歯並びの状態と、予想される治療方針・期間・費用などについてご説明いたします。ご希望のあった患者さまのみ、次の精密検査に進みます。
歯並び、咬み合わせや口元に関するお悩みをはじめ矯正歯科治療に関する種々の疑問に日本矯正歯科学会専門医の院長がお答えいたします。(2)精密検査(60分)
診査、各種レントゲン撮影、顔面・口腔内写真撮影、印象採得(歯の型とり)などを行います。
(3)診断(30~60分)
検査結果に基づき、問題点・治療方法・使用する装置・治療期間・ご費用などを詳しくご説明いたします。患者さんひとり一人にあった治療方法をご提示し、複数の治療選択肢があれば、それぞれの利点欠点を比較して相談しながら治療方法を決めていきます。
(4)術前矯正治療
いよいよ矯正装置を装着し、歯を動かしていきます。治療期間は通常1年~2年(難易度による)で、通院間隔はおよそ3~4週間に1回が目安です。
(5)顎矯正手術
当院提携先の医療機関(大学病院や仙台成育医療センター)に入院して、顎骨の手術をします。入院期間はおよそ2週間前後です。退院後、食事制限やリハビリを行います。
(6)術後矯正治療
術前矯正治療で治しきれない部位の微調整の矯正治療です。治療期間は通常半年~1年で、通院間隔はおよそ3~4週間に1回が目安です。
(7)治療終了・保定メンテナンス
矯正装置を撤去後、後戻り防止のために保定装置を装着します。通院間隔は1年に2~4回です。
歯並び、咬み合わせおよび保定装置のチェックをはじめ、むし歯・歯周病その他の健康面でのサポートや歯のクリーニングを行っていきます。
メンテナンス期間は、当クリニックでは5年間としておりますが、お口の状態やご要望によってさまざまなご対応をさせていただきます。
矯正治療中の虫歯予防
きれいな歯並びを、健康な歯のままで
矯正治療中は装置の周囲に汚れが溜まりやすく、どうしても虫歯のリスクが高まりがちです。万が一、大きな虫歯ができてしまうと、装置を外して治療を優先させる必要があり、結果として矯正期間が長引いてしまうこともあります。
当院では、「歯並びはきれいになったけれど、虫歯だらけになった」という事態を防ぐため、徹底した予防プログラムを全患者様に実施しています。
当院が実践する「虫歯を作らせない」4つの工夫
1. 効率的な治療計画による期間短縮
虫歯のリスクを減らす最大の対策は、装置がついている期間を必要最小限にすることです。当院では精密な設計図に基づき、無駄のない歯の移動を行うことで、健康な歯質を守ります。
2. プロによる徹底清掃「PMTC」の実施
毎月のご来院時には、歯科医師または歯科衛生士がPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を行います。ご家庭のケアでは落としきれないバイオフィルム(細菌の膜)や歯石を専用機器で徹底的に除去します。

3. 科学の力で歯を守る「フッ素徐放性接着剤」
装置を歯に固定する際の接着剤には、フッ素を放出し続ける特性(フッ素徐放性)を持つ材料を採用しています。装置の周辺という最も虫歯になりやすい部位の歯質を、化学的に強化します。
4. 一生モノの技術を身につける「TBI(歯磨き指導)」
予防の要(かなめ)は毎日のホームケアです。当院では、装置がついた状態でも汚れを落としきれる「効率の良いブラッシング方法」を丁寧にご指導します。
- 正しい力加減:歯のすり減りや歯茎の退縮を防ぐ、優しいブラッシング。
- お子様へのサポート:親御様への仕上げ磨き指導や、効果の高い「フッ素洗口法」の導入を支援します。

矯正歯科専門医の視点:予防は「共同作業」です
私たちはプロとして最高のクリーニングと材料を提供しますが、最も大切なのは患者様ご自身の「毎日のお手入れ」です。
お伝えするブラッシング技術は、矯正期間中だけでなく、装置が外れた後の人生においても「自分の歯を守り続ける一生の財産」になります。
仙台で、美しさだけでなく「歯の健康」にも妥協したくない方は、ぜひ当院の予防体制をご確認ください。