宮城県仙台市にある西村矯正歯科クリニック.のHPをご覧いただきましてありがとうございます。
すっかり秋の気配の感じる今日この頃となってきました。
久しぶりの更新となりましたが、今回は真面目なテーマ「矯正治療は必要か?」と言うテーマについて考えてみました。
矯正歯科治療に携わっていると時折「矯正治療したほうが良いですか?」「矯正治療しないと今後どうなりますか?」と尋ねられることがあります。
このような質問をお聞きする度に、学生の頃「不正咬合は病気か?」というテーマで教授がご講義をされていたのを思い出します。私の記憶が正しければ、「不正咬合は、病気ではないが健康な状態ではない」と結論づけられていたと思います。違っていたらm(_ _)m
上記の質問は裏を返せば「矯正治療しなくても問題ありませんよね?」と言い換えられることができるかもしれません。
現在は情報社会であり、情報が溢れています。「矯正治療 必要性」のキーワードで検索すると、多くの矯正歯科医院のホームページで矯正治療を行うことによるメリットが記載されています。
一般的に、
「虫歯や歯周病予防がし易くなる」
「咀嚼機能が向上する」
「心理的影響が認められる」
などのメリットがご紹介されていることが多いようです。
しかしながら、これらのメリットは若い患者さんたちにはあまり響かないようです。なぜなら、小学生の頃よりも明らかに虫歯になりにくい年代になりつつあり、まだ歯周病になるような年齢ではない。咬むことに苦労をするほどの重症な不正咬合ではなかったり、今までよく咬める状態を知らないために自分があまり咬めていないことに気がつかない。という理由からです。
歯はたくさんあるから一本ぐらい失ってもいいやと思っていませんか?失って始めてありがたみがわかるものの一つが歯なのかもしれません。
私は、矯正治療の最大のメリットは、「お口の環境整備」だと思っています。この「お口の環境整備」により、矯正治療を受けた患者さんは将来に渡り多くの恩恵を受けることになります。
矯正治療により歯並びが良くなるということは、今後受ける可能性がある歯科治療の質を大幅に向上させることが可能になります。言い換えれば、不正咬合がある場合、何らかの原因(虫歯や歯周病)により歯を失った時、歯並びが原因で次に行う歯科処置に制限が出てきます。良い被せ物を入れることができなかったり、隣接する歯の根が邪魔でインプラントが打てない等々。さらには、上あごと下あごの位置不正がある場合は、適合の良い入れ歯を作ることができないという事態になることも多々あります。一本一本の歯が健康であれば不正咬合自体から問題が表立って来ませんが、数本の歯に問題が生じた時に、大きな問題を浮き彫りにするのが不正咬合です。
「自分が歯で苦労をしたから自分の子どもにはその苦労をして欲しくない」とクリニックにお子様を連れてくる親御さんが多いのもそれを裏付けているような気がします。
矯正治療は、歯並びがよくなる事で歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病に対する予防効果、万が一、虫歯や歯周病になって歯科治療を受ける時にも最善の治療を受けられる効果や歯並びが気になって人前で大きな口で笑えないコンプレックスを解消する効果などなど沢山の恩恵をもたらします。
即効性の効果「歯並びが綺麗になって自信が持てた!」と将来の投資「一生自分の歯で美味しい食事が摂れ、お口の悩みに振り回されない!」を手に入れることができるのが矯正歯科治療です!
矯正治療は必要なんだな!と思っていただけましたか?
「矯正治療してよかった!」と生涯思っていただける矯正治療をご提供させていただきます。
院長 西村